寝起きの口臭がひどくなる3つの理由と効果的な6つの対策

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寝起き_口臭

寝る前に歯磨きを念入りにしても、寝起きの口臭は気になってしまいますよね。それもそのはず、寝ている間は口臭がきつくなってしまう環境がそろっているんです…!だからある程度は仕方のないことでが、いつも恋人やご夫婦で一緒に眠っているという方の中には、寝起きの口臭が悩みのタネだという方も少なくないはず。

そこでこの記事では、寝起きの口臭がきつくなってしまう原因や対処法、口臭がひどくなってしまう人の特徴を解説しています。

この記事の目次

1.睡眠中は口臭がひどくなる条件が揃っている

寝起きの口の中がネバネバしてたり、あるいは乾燥しているということはありませんか?実は、朝起きたときの口の中の状態は、口臭がもっともひどくなる条件を満たしているのです。昼間はそれほど口臭を感じなくても、寝起きの状態では、かなりひどいということもあります。では、何故、寝起きには口臭がひどくなるのでしょう。その理由を紹介します。

1-1 睡眠中は口内細菌がもっとも増殖する

口の中の細菌は食後3時間後から急増し、約8時間後にもっとも多くなります。食べかすがあれば細菌の活動により腐敗し、口臭の原因のとなるガスがたくさん発生します。
寝起きに口臭がもっともひどくなるのは、起きているときよりも唾液の量が少ない、歯みがきをしていないためガスが睡眠中に発生しやすい条件になっていることが原因です。

1-2 唾液の量が減少し殺菌効果が低下

口の中の細菌は、唾液に含まれる抗菌物質によって殺菌されて増加が抑えられています。しかし、睡眠中は唾液の量が減少し、殺菌効果が低下してしまいます。そのため、細菌が増加し口臭がひどくなるのです。

1-3 唾液による洗浄効果も低下する

唾液の効果に細菌を洗い流す効果もあります。睡眠中は起床中に比べ、唾液を飲み込む回数が減少しています。新しい唾液が無いと、細菌を洗いながすことができないのです。そのため、寝起きは口の中がネバネバした感触があります。

特に睡眠中に口を開けて寝る方は、唾液が乾燥して、唾液による殺菌効果と洗浄効果の2つがなされないため、より口臭がひどくなります。

2.寝起きの口臭を防止するための対策

寝起きの口臭がひどいことを自分で自覚できている方に、必ず行ってほしい対策を紹介します。寝起きの口臭がないと思っている方にも試してみることをおすすめします。誰でも起きているときよりも寝起きの口臭は強いものです。是非一度試してその効果を実感して下さい。

2-1 寝る前の歯磨きを朝、昼よりも丁寧に行う

食べかすが残らないように、歯みがきを丁寧に行います。これだけでも起きたときの口臭が大幅に軽減します。

2-2 舌苔(ぜったい)があれば取り除く

舌苔とは、舌の表面の汚れのことです。これがあると細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
舌の色がピンク色ではなく、白、または黄色くなり苔が生えたようになっていれば、定期的に専用のブラシを用いて落としましょう。

2-3 就寝前に水分補給をする

就寝中の唾液の分泌を促すために、就寝前に水分を摂取しましょう。

2-4 ストレスを抱えた状態で就寝をしない

ストレスによって唾液の分泌は減少します。すぐにストレスを解消するのは難しいかもしれません。まずは、布団にはいったときストレスの原因となっていることについて考えないようにしましょう。

なかなか寝付けないときは、他のことを考えるために本を読むのもいいでしょう。読んでいるうちに自然に眠ることができます。また、就寝前にラベンダーのアロマオイルを焚くのも効果的です。

2-5 臭いのきつい食品やアルコール摂取を控える

臭いのきつい食品やアルコールは口臭の原因となります。これらを過度に摂取しないようにしましょう。

2-6 起床後、すぐに歯みがきをする

寝起きは細菌がもっとも多い状態です。起床してから朝食までに、まず歯磨きをして細菌を洗い流しましょう。
虫歯予防や日中の口臭対策のために朝食後の歯みがきも欠かさないようにして下さい。

3.寝起きの口臭がひどくなる人の特徴

口臭があっても、なかなか自分では気がつきませんよね。昼間は口臭がないと思っていても寝起きの口臭がひどい場合もあります。

寝起きの口臭がひどい人には特徴があります。もし、ここで紹介している特徴に当てはまるようであれば注意をして下さい。

3-1 就寝前の歯みがきがしっかりできていない

就寝前の歯みがきがしっかりできていない人は、口の中に食べかすが残るので腐敗臭のあるガスが発生しやすくなります。

3-2 虫歯がある、歯周病である

虫歯があると食べかすが残りやすくなるほか、口臭を発生させる大きな原因となります。また、歯周病も虫歯と同様に口臭発生の原因になります。歯周病は自覚症状がないことが多いため、少しでも異変を感じれば、歯医者さんで診てもらいましょう。

3-3 舌苔がある

舌にできる舌苔は、口臭を発生させる原因の1つです。

3-4 睡眠中に口呼吸になっている

口呼吸しているかどうかは、本人は分からないかもしれません。起床時に口の中がカラカラで唾液の量が少なければ睡眠中に口呼吸をしている可能性があります。

周囲の人にお願いして口呼吸になっていないか確認してもらいましょう。口呼吸をすると唾液の量が減少し口臭悪化の原因になりますので、もし口呼吸になっている場合はやめるようにしましょう。

4.まとめ

寝起きに口臭がひどくなる3つの理由、口臭を防止・軽減する6つ対策と寝起きに口臭がひどくなる人の4つの共通点について紹介しました。こちらで紹介した対策方法を実施して寝起きの口臭を防止し、1日のはじまりを爽やかなものにしましょう。

 

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監修医

飯田 尚良先生

飯田歯科医院 院長

経歴

1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

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